介護施設では車椅子を使用している方も多く、介護度にもよりますが、自分では移動することができないという方は珍しくありません。そのため介護士の業務として、移動介助というものがあります。
ただ車椅子を押すだけと思われがちですが、この移動介助にもいくつか注意点はありますが、忘れがちなのがブレーキのかけ忘れです。
移動介助していて、少しその場を離れなければならない時にうっかりブレーキをせずその場を離れてしまうとどうなるでしょうか?
ほとんどの場合は何事もなく待っていただけるかと思いますが、その車椅子に乗っている方が床に落ちたタオルなどを拾おうとしたら身体は前のめりになり、ブレーキのかかっていない車椅子は体重移動と合わせて前に進んでしまい、床に転倒…という事故が起こりかねません。
なので、介助を中断し介助している方の傍を離れる際には必ずブレーキをして事故防止に努めるようにしましょう。
このブレーキのかけ忘れは介護未経験の方もそうですが、ベテランスタッフにも発生する現象ですのでベテランの方も初心を忘れずにきっちりブレーキをかける、という意識を持っていきたいですね。